天然のもずくは、他の藻に付いて生息するので、「藻に付く」で「もずく」という名になったらしいです。
スーパーなどでは1年中見かけるもずくですが、流通している90%以上が沖縄で養殖されているもずくなのです。
そんなもずくにも旬があり、4月~6月に旬を迎えます。
暑い夏が来ると、枯れてしまうようで6月に収穫を終えるとのことです。
そのため、旬の時期以外に店頭に並んでいるもずくは、塩蔵したものや冷凍したものがほとんどです。
もずくと聞いて一番に思い浮かぶ食べ方は「もずく酢」ではないでしょうか。
スーパーでも味の付いているもずくはだいたい「もずく酢」になっています。
その「もずく酢」のアレンジでタコを入れたり、きゅうりを入れたり色々あります。
でも酢の物なんですよね。
次に私が好きなのは、汁ものです。
お味噌汁に入れても美味しいですし、鰹だしのお吸い物仕立てもいいですね。
もずく自体にトロミがあるので、溶き卵を入れてもさらに美味しくなります。
ついでにご飯を入れて、もずく雑炊も美味しい。
でも、もずくの旬の時期は気温も湿度も高くなりがち…。
汁物じゃないもので…。
せっかくの栄養たっぷりの、つるシャキの美味しいもずく食べ方がワンパターンになりがちです。
そんな方におすすめしたいのが、このもずくと豆腐の落とし焼きです。
がんもどきのように作ることもできますし、もずくを増量するともっちりねっとりします。
今回はもっちりねっとりのバージョンをご紹介します。
もずくと豆腐の落とし焼き
材料:
・洗いもずく 200g
・もめん豆腐 300g(絹ごし豆腐でも可)
・紅ショウガ 大さじ1ぐらい
・片栗粉 大さじ4
・鶏がらスープの素 小さじ1
・塩 小さじ半分
①もめん豆腐を水切りします。
簡単にレンジでチンする方法でやります。
豆腐をキッチンペーパー2枚で包みます。
耐熱容器に入れて、ラップをかけないで600wで3分加熱します。
その後新しいキッチンペーパーに包み直して粗熱を取ります。
お皿など乗せると、よりしっかり水分が抜けます。

耐熱容器の水分をふき取り、豆腐を戻し入れて、割ってみるとこのように水分が抜けています。
②洗いもずくをサッと洗い、適当な長さに切ります。
紅ショウガも細かく切ります。

先ほどの耐熱容器に全ての材料を入れて、しっかり混ぜます

③フライパンに多めのごま油(サラダ油でも可)入れて、全体に広げておきます。
しっかり混ざった②を入れていきます。
丸く成型するというより、流し入れるぐらいの硬さですがそれで大丈夫です。

火をつけて、中火で5分ぐらい焼くと、ふちが固まって透明に見えてきます。
そうなったらひっくり返すタイミングです。
あんなトロトロだったのでひっくり返せるか心配でしょうが意外にしっかりまとまっています。
心配な方は、フライ返しを使ってください。

反対側も中火で5分ぐらい焼きます。
もう一度ひっくり返して、最初に焼いた面を1分ぐらい焼くと両面がカリっとなります。
器に盛りつけて完成です。

外側はカリッとして、中はもちトロです。
味はしっかりついてますが、お好みでお塩や天つゆをつけても美味しく召し上がれます。
もちトロなので、お弁当のおかずには向きませんが、紅しょうがが入っているので、トロトロのタコ焼きのような雰囲気もあり、おつまみにも最高です。