先日夫が「干からびたパンを貰った」と持って帰ってきました。
渡されたときに「靴ベラ?」と聞いてしまうような形状と硬さでした。
このパンに関する夫からの情報は以下の通りです。

  • これからパン屋さんをオープン予定の方からサンプルとしていただいた
  • その方のお名前はベンジャミンさんで、白人系の年配男性
  • ごぼうを使ったのか何かのこだわりのパンらしい
  • 水をスプレーしてから、チンしてそれから焼いて食べて

とにかく、1番驚いたのは硬さでした。 本当にカチカチで、パンで釘が打てるようでした。
とりあえず、薄めにスライスしてみます。
パン切包丁でも切れない、ノコギリが必要なぐらいの硬さでした。

その後なんとか1.5cmぐらいの厚さにスライスしました。(夫が)
水をスプレーしろと言われましたが、スプレーがありません。 なので水道の水にくぐらせ、全体に塗らしました。
その後普通にトーストします。


焼いてみると、意外に普通のバケットのような手触りに変わりました。

食べてみた最初の感想は「すっぱい!」でした。
その後に「そういえば酸っぱいけど腐ってないよ」と言われたとの後出し情報がありました。

まず酸味が先にきましたが、歯ごたえと独特の風味がなんとも癖になるパンです。
偶然残っていたソーセージを添えたですが、一緒に食べてみるとパンの酸味がちょうどよく感じられるぐらい合います。
ということでこれはドイツのパンらしいです。

そして最初の「ごぼうか何かを使ったこだわりのパン」このヒントは間違いですね。
おそらく「酵母を使ったこだわりのパン」だったようです。

以上の状況から推察するに、おそらくドイツのこだわりパン屋さんのサンプル商品だったようです。

ワンポイント

ドイツパンはなぜ酸っぱいか

世界中にパンの有名な国はあります。
スーパーのパンの棚だけでもフランスパン・イギリスパン・フォカッチャ・ピタパンなど色々な国のパンが並んでます。

その中でもドイツはパンの種類かとても多い国のようです。
正確には分かりませんが、パンの世界一種類が多いと言われているようです。
ですから、ドイツにも酸っぱくないパンもあります。1番有名なのはプレッツェルかなと思います。
ただ、酸っぱいパンは世界にも少ないので、ドイツパン=酸っぱいという印象になるのかも知れませんね。

その酸味のあるドイツパンというと色の濃い茶色パンを想像します。あれは小麦ではなく、ライ麦を使って作っているからです。そのライ麦の割合が高い方がより酸味が強いそうです。
また、パンを作るときに膨らませるためのイースト菌という言葉を聞いたことがあると思います。
イースト菌は酵母です。ドイツパンを作るときに使う酵母はライ麦から作るサワー種というものらしいです。これも酸味の理由のようです。
ライ麦パンを作る上でこのサワー種はとても重要で、生地がまとまりやすくなる、そして保存性も高まるとのことです。

ドイツパンは薄くスライスするのが美味しく味わうコツのようです。 酸味が強いほど薄く…。
1cm以下のをお勧めされました。 でも家庭ではそこまで薄くスライスできそうにないですね。
また、乳製品との相性も良いということなので最後はチーズを乗せて焼いてみました。