マコモダケをご存知でしょうか。
中華料理屋さんで炒め物やスープなどに使われていますが、まだ日本ではそれほど馴染みのないお野菜かも知れません。
マコモダケという名前から、キノコの仲間?タケノコの仲間?と思うかもしれません。

以前docomoのCMに出ていたドコモダケの影響でキノコの仲間と思っている方もいると思います。
実はキノコでもタケノコでもありません。
某お菓子のキノコVSタケノコとも無関係です。
マコモダケはイネ科の多年草の「真菰(マコモ)」若い茎が肥大化し太くなった部分です。
イネ科の水生植物なので、水辺で育ちます。
見た目は西洋ネギやタケノコに似ており、長さは20〜30cmほどあります。マコモダケは秋が旬の食材で、9月から11月にかけて出回ります。

中国からの輸入が多く、お値段もそこそこお高めです。
ちなみに近くのスーパーでは4本で598円でした。
食べ方は、外側の皮を手で剥いて、硬い部分をピーラーや包丁で剥いたら、白い柔らかい部分が出てきます。
その部分をいただきます。
マコモダケはアクがほとんどないので、あく抜きは不要です。
そのまま生でも食べられるようですが、私は焼いたり炒めたりと油と合わせることが多いです。
味は淡泊であっさりとした甘みがあります。
ふんわりと柔らかく優しい食感のなかに少しシャキシャキとした感じがあり、なんとも言えない食感です。
タケノコとアスパラガスに近いお味で、フワシャキです。
味が主張し過ぎないので、何にでも合わせやすいと思います。
マコモダケは加熱してもそれほど笠が減らないので、お料理のボリューム感を増すことができます。
さらに、食物繊維が豊富でカリウム等も含むので栄養価もアップします。
そんな「マコモダケ」が見切り品に出ていました。

4本入りで¥100です。
外側が少し茶色くなってますが、剥いて中をいただくので大丈夫と思います。
古くなると、中の白い部分に黒い斑点が出るようですが、たぶん大丈夫だと思います。
そうなっても食べて問題ないらしいのですが、味が落ちるみたいです。
では実際に調理していきます。
マコモダケ オイスターソース炒め
材料:
・マコモダケ 4本
・豚小間 300g
・ニンニクみじん切り 1片
・ごま油 大さじ1
<下味>
・料理酒 大さじ1
・生姜すりおろし 小さじ1
・片栗粉 小さじ1ぐらい
・塩コショウ 少々
<調味料>
・料理酒 大さじ1
・オイスターソース 大さじ2
・お醤油 大さじ1
①マコモダケの皮を手で剥きます。

このぐらいまでは手で剥けます。
下の切り口を切ります。

古くなった黒い斑点がありません。
中が白いので安心しました。
ピーラー(包丁でも)でツヤツヤしいている繊維質の皮を剥いていきます。

下の部分は皮が筋っぽいこともあるので、少し厚めに剥きます。
(アスパラガスと同じ要領です)

剥けたら、一口サイズに切ります。
繊維が気になる場合もあるので、斜めに切っています。

なかなかのボリュームです。
②豚小間肉を切り、料理酒・塩コショウ・生姜のすりおろし・片栗粉をかけてそのまま揉みこみます。

③フライパンに、ごま油を入れてニンニクのみじん切りを入れて弱火で香りを出します。
香りが出たら火加減を中火にして、豚小間肉を入れます。
ほぐしながら炒めて、8割程度火が通ったらマコモダケを入れます。

マコモダケに油がしっかりと周り、豚小間肉に完全に火が通ったら一旦火を止めて調味料を入れます。

火が通っても、マコモダケの嵩が減ってないのが分かると思います。
料理酒大さじ1・オイスターソース大さじ2・お醤油大さじ1
再び中火で加熱しながら、しっかりと混ぜ合わせ完成です。
味が薄いようであれば、オイスターソースか塩コショウで調整してください。

少量のお肉でも、たっぷりボリュームです。
マコモダケは冷めても食感が変わらないのでお弁当のおかずになります。
