お刺し身をワンランクアップでいただく昆布締め。
そのままで美味しいお刺し身を昆布で挟んで、一晩寝かすことによって、昆布の旨みがお刺し身に移り、お刺し身の余分な水分が抜けて一層美味しくなるお料理です。
鯛や平目などの白身魚で作ることが多いです。
私は板の昆布を常備していないので、とろろ昆布で代用していました。
とろろ昆布では昆布が薄いので、切り身にしたお刺し身にとろろ昆布をまとわせて、ラップで包み寝かしていました。

礼文島の昆布をいただいたので、お刺し身の柵を使って本格的な昆布締めを作りたいと思います。
本格的と言っても、味が本格的なだけで、作り方は至って簡単です。

真鯛の昆布締め

材料:
・真鯛お刺し身用 1柵
・昆布  長さがある物2枚
・お酒  少々

①昆布の表面をお酒をしみさせたキッチンペーパーでサッと拭きます。

②お刺し身をサッと洗い水気を切ります。

③ラップを広げて、そこに昆布を置き、お刺し身の柵を乗せ、上から昆布をもう1枚乗せます。

④ラップでくるみ、さらに乾燥防止のためポリ袋に入れて寝かせます。

⑤5時間ぐらいから食べられます。

これは5時間しめたものです。

徐々に身がしまっていき、味も濃厚になってきます。
昆布の種類にもよりますが、あまり長く置くと色が悪くなり、食感もかたくなります。
1晩から5日ぐらいまで食べられますが、私は1晩長くても2日で食べきるようにしています。

これは2晩しめたものです。
5時間のに比べると、色がべっこう色に変わってきています。

軽くお醤油や、ポン酢を付けていただきます。
お薬味はワサビ・柚子が合うと思います。
通の方は、塩だけでという方もいます。

昆布締めに使った昆布をこのまま捨てるにはもったいないです。
まだ、お出汁に使えますが、お酒に合うおつまみにもなります。

昆布チップス

①昆布締めに使った昆布を、ハサミで2~3cm角に切ります。

②少量の油で、表面がカラッとするまで上げる

揚げ過ぎると苦くなってしまいますので、カリッとしたら油から上げてください。

昆布豆知識

昆布は北海道でほぼ生産されています。
大きく分けて、4種類に分類されます。

  • 真昆布
    最高級出汁昆布。上品な香りとうまみ。澄んだだしが取れる。
  • 利尻昆布
    クセのない上品な香りとうまみの強い高級昆布。
    真昆布より固めで、塩味の効いた透明な出汁がとれる。
  • 羅臼昆布
    黄味を帯びた、少し濁りがあるコクの強い出汁のとれる高級昆布。
    出汁の王様とも呼ばれる旨みの強い出汁がとれる。
  • 日高昆布
    柔らかく煮えやすい。だし用にも使われるが、佃煮やおでんの昆布など食べる昆布として使われる。

それぞれに特徴がありますが、一般家庭ではなかなか使い分けるのは難しいですね。
ちなみに、昆布締めには日高昆布は向いてないという意見が多いです。