冬瓜は冬の瓜と書きますが、夏野菜です。
皮がしっかりしているので、丸のままだと冬まで保存がきくので冬瓜と名付けられたそうです。
冬瓜はクセのない野菜ですので、下処理しないでも食べられますが下茹でした方が、青臭さが消え、その後のお料理で味が沁みやすくなるので、軽く下茹ですることをお勧めします。
また、和食のお料理の先生などは冬瓜の皮は薄くむいてキレイな黄緑色に仕上げると言いますが、黄緑の部分は硬いので、毎日のお料理の場合は厚めにむいた方が調理しやすいと思います。
特にトロトロの煮物を作る時は厚めにむいた方が美味しいです。
今回は小冬瓜と呼ばれる1.5kgの小さめの冬瓜だったので丸ごと1個買いましたが、大きい冬瓜の1/4や1/2に切ってある冬瓜でも同じように皮をむいて茹でてください。
2~3人家族でも小冬瓜であれば、あっという間に食べきれる大きさです。
冬瓜の下処理
①冬瓜は上と下の部分ヘタの部分を切り落とします。

②縦に4等分に切って、種・ワタの部分を切り落とします。
メロンの種を取るような感じで切り落とします。

③ピーラーでむくと薄くしかむけないので、包丁でそぎ落とすようにむきます。
皮がとても硬いので、手に持ってむくと滑って危険ですのでまな板の上に冬瓜を置いて包丁でそぎ落とすようにむいてください。

④お鍋にたっぷりのお湯を沸かします。
お湯が沸く間に冬瓜を切っていきます。
煮物にして食べやすい一口に切ります。
この状態にしてから、種とワタを取る方が取りやすいです。

⑤たっぷりのお湯で4~5分茹でて、ザルに上げてから冷水に取り余熱で火が入り過ぎないようにします。
水気を切ったら下処理は完了です。

この状態で冷凍保存も可能です。

冬瓜はあっさりと主張がないお野菜なので色々な味付けが楽しめます。
我が家の人気メニューをご紹介します。
冬瓜とささみのトロトロ煮
材料:
・下茹でした冬瓜 600gぐらい
・鶏がらスープの素 小さじ2
・塩コショウ適量
・ささ身 5本
(下味: お酒大さじ1 塩小さじ半分 生姜のすりおろし小さじ1)
・片栗粉 大さじ1
・青ネギの小口切り お好みで
①ささ身の筋をとり、5等分ぐらいにそぎ切りにします。

ポリ袋に入れて、お酒大さじ1・生姜のすりおろし・塩小さじ半分で下味をつけます。
②フライパンなどの口の広いお鍋に下茹でした冬瓜をお鍋に入れて、冬瓜がかぶるぐらいの水を入れます。
鶏がらスープの素小さじ2とお酒を入れて中火で5分程度煮ます。

その間に、ささ身の入ったポリ袋に片栗粉大さじ1を入れて、しっかりまぶしていきます。
全体に白くなるぐらいの片栗粉をまぶしてください。
③ささ身を冬瓜のお鍋に入れていきます。
ささ身が重ならないように、1枚ずつ手で入れます。
冬瓜の間に入れて、ささ身がスープに浸かるようにしてください。

ささ身にまぶした片栗粉の効果で、スープにトロミが付きますので焦げ付かないように、ざっくりと混ぜながらささ身に火を通します。
スープの味をみて、塩分が足りないようでしたら塩コショウを適量追加してください。

器に盛り付けて、青ネギを散らして完成です。
とろける冬瓜につるりとしたささ身が上品な味わいです。
熱々でも美味しいですが、翌日はキンキンに冷やしてもまた美味しくいただけます。
こっくり旨味の冬瓜と豚バラ煮物
材料:
・下茹でした冬瓜 500g
・豚バラしゃぶしゃぶ用 もしくは薄切り 400g
・ニンニク 2片(潰して粗みじん)
・お酒 大さじ1
・オイスターソース 大さじ2
・鶏がらスープの素 小さじ1
・八角 2個(ある方が風味が良いですが、なければ入れなくてもOK)
・お味噌 小さじ1(赤味噌や豆鼓があればその方がコクが出ます)
・水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1 お水大さじ1)
・長ネギ(白い部分)10cmぐらい
①ニンニクをつぶしてから、粗みじんに切ります。
豚バラ肉とニンニクを深めのお鍋に入れて、油はひかずに中火で焼いていきます。
(豚バラが大きい場合は5cmから10cmぐらいの長さに切ってください)

②しっかりと焼き色が付いたら、冬瓜を入れて冬瓜がかぶるぐらいの水を入れます。
お酒大さじ1と八角を入れて沸騰させます。

アクが気になるようであれば、ここで取り除いてください。
オイスターソース大さじ2と鶏がらスープの素小さじ1を入れて、中火のまま10分程度煮ます。

③その間にトッピング用の白髪ねぎを切ります。
ネギの真ん中に包丁を入れて、白い部分をはがします。
中心の部分は他のお薬味等にお使いください。
白い部分を繊維に沿って千切りにします。

軽く水にさらして、シャキッとさせて、水気を切っておきます。

④冬瓜が煮えたら、お味噌小さじ1を溶き入れて、火を止めて5分ぐらいおいてなじませます。
水溶き片栗粉を入れて、混ぜながら再度沸騰させて完成です。

仕上げに白髪ねぎを乗せて、お好みでラー油をかけていただきます。
豚バラの旨味とニンニクの風味が効いた、濃厚なこっくりスープを吸ったとろける冬瓜が最高です。
お皿に残ったスープを舐めたくなるほどの美味しさです。
あっさり出汁の冬瓜とカニカマのあんかけ
材料:
・下茹でした冬瓜 400gぐらい
・即席出汁パック 2袋(顆粒だしの場合は小さじ2)
・塩 小さじ1(だしパックに塩分がある場合は少なめにしてください)
・生姜の千切り 小さじ1ぐらい
・カニカマ 3本ぐらい
・卵 1個
・水溶き片栗粉 (片栗粉大さじ1 水大さじ2)
・青ネギの小口切り お好みで
①下茹でした冬瓜を深めのお鍋に入れて、冬瓜がかぶるぐらいのお水を入れます。
だしパック2と塩小さじ1、生姜の千切りを入れて中火で加熱します。

②沸騰したら、10分程度コトコトと動くぐらいの弱火から中火で煮ます。
味が沁みたら、水溶き片栗粉を入れてトロミを付けます。

③この状態で、カニカマをほぐしていれて、溶き卵を入れます。
先にカニカマを入れて煮ると、カニカマから味が出てしまいます。

蓋をして、5分程度おくと卵がふんわりと固まります。

小口ネギで彩りをそえて、出汁が香る、優しい冬瓜のカニカマあんかけの完成です。
あっさり優しい味なので、冷たくしても美味しいです。