お値段が手ごろで、手間がかからないバナメイエビのムキ海老を使ったエビチリを作ります。
その前にバナメイエビがどんな海老かをご紹介します。
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海老にもたくさんの種類がありますが、日々のお料理で使う海老の代表といえば「ブラックタイガー」と「バナメイエビ」だと思います。
どちらもクルマエビ科に属する海老なので見た目は似ている部分も多いです。

ブラックタイガーはグレーで黒い縞模様があります。
バナメイエビの方が色が薄くてピンクっぽい色味です。
ブラックタイガーとバナメイエビの価格を比較すると、バナメイエビの方がお手頃な価格です。
価格に違いが出る理由は…
ブラックタイガーもバナメイエビも養殖ですが、育つ早さや養殖に必要な広さに違いあります。
・ブラックタイガーはおよそ半年・バナメイエビは3か月~4ヶ月
・ブラックタイガーは養殖池の水底しか泳がない・バナメイエビは養殖池全体を泳いで生息する
(バナメイエビの方が一度に大量に養殖ができる)
その他にも理由はありますが、養殖するのにバナメイエビの方がコスパが良いからお手頃ということです。
そして味にも違いはあります。
どちらも美味しいので好みにはなると思いますが、ブラックタイガーは身に弾力があり、加熱してもプリプリとしまった感じです。
バナメイエビはブラックタイガーに比べると身が柔らかく、甘みが強いです。
そしてここからが私にとっては問題なのです。
私は時間と手間を惜しんでムキ海老を買うことが多いです。
さらに価格もムキ海老の方がお手頃なのでムキ海老を買ってしまいます。
そしてそのムキ海老がいつも少ししょっぱいのです。
下味が要らないな…と思っていました。
実は、それは保水海老と呼ばれる、食品添加物である保水剤が使われている海老なのです。
保水剤は海老の身を膨張させ、プリっとした食感にさせ、加熱しても身が縮まないようにするための物らしいです。
加熱した時に身に透明感があるのが保水海老、白く変わるのが添加物が使われていない海老です。
もちろん安全基準をクリアしている食品添加物ですので害があるわけではないです。
でも少し気になりますよね。
そのため、少し面倒くさいですがしっかり洗ってから調理していきます。
ムキ海老でエビチリ 2人前
材料:
・ムキ海老 250gぐらい
・ネギのみじん切り 大さじ2
・しょうがのみじん切り 小さじ1
・にんにくのみじん切り 小さじ1
・サラダ油 大さじ1
・豆板醬 大さじ1(辛みが苦手な方は減らしてください)
・仕上げ用ごま油 小さじ1
合わせ調味料
●お酒 大さじ1
●ケチャップ 大さじ1
●醤油 小さじ1
●お水 大さじ2
●鶏がらスープの素 少々(豆板醤を減らした方はこちらを小さじ半分ぐらいに増やしてください)
●片栗粉 小さじ1
・海老を洗う用の片栗粉 大さじ1ぐらい
・臭み取り用のお酒 大さじ1
では調理スタート
①海老の背中に切り込みを入れます。(背ワタを取るのとチリソースが絡みやすくするため)
全てに切り込みを入れたら洗う用の片栗粉を全体にまぶします。

しっかりと片栗粉を揉みこむようにします。
その後ザルとボールを重ねて水洗いをしていきます。

洗い1回目の水は薄く茶色っぽい濁った水です。
2~3回同じように洗います。
お水が透明になったら、しっかり水気を拭きとります。大さじ1のお酒をかけておきます。

②火をつけていないフライパンにサラダ油大さじ1としょうが・にんにくのみじん切りを入れて弱火で香りを出します。
この間に●印の合わせ調味料を混ぜておきます。
しょうが・にんにくからしっかり香りが出たら、豆板醬を入れて弱火のまま炒めます。

豆板醤が油となじみ、風味が出てきたら火を強火にして、海老を入れます。
海老に火が通りと、背中の切れ目がしっかりと開いてきます。そうしたら、ネギのみじん切りを入れて混ぜ合わせます。

ネギはシャキシャキが残るぐらいに仕上げたいので、混ぜておいた合わせ調味料をすぐに入れて混ぜ合わせます。

トロミがついてきたら、仕上げにごま油小さじ1を加えて照りを出して完成です。

水分量の少ない海老チリなのでお弁当にも入れられます。
